よっちゃんこんにちは、よっちゃんです。
海外駐在には、いつか終わりが来ます。
私も海外での駐在生活が長くなり、少しずつ「日本に帰った後、どう働くか」を考えるようになりました。
駐在前なら、おそらく何も考えなかったと思います。
海外駐在を終えたら日本本社に戻る。そこでまた仕事をして、次の異動や昇進を目指す。会社員としては、ごく普通のキャリアです。
でも、実際に海外で数年間働いてみると、「本当にそのまま元の場所に戻りたいのか?」という疑問が出てきました。
今回は、駐在後のキャリアについて考えていることを記事にします。
駐在を経験して、日本本社に戻ることへの違和感が生まれた
もちろん、日本本社に戻ること自体が悪いわけではありません。
慣れた会社で、これまでの経験を活かしながら働けます。待遇もある程度予想できますし、転職するよりリスクも小さいです。
それでも、私には引っかかるものがあります。
一つは、また小さな社内の人間関係や社内政治の中に戻っていくことです。
海外駐在では、良くも悪くも「結果」が求められます。
現地の顧客と話し、代理店と調整し、日本側とも交渉しながら、自分で物事を前に進めなければなりません。
肩書や部署の壁より、「この問題をどう解決するか」「どうやったらこの市場で売れるか」を考える時間が圧倒的に増えました。
そんな環境で数年間働いた後に、また日本本社の限られた人間関係の中で、「あの部署がどうだ」、「誰に先に話を通すべきだ」、「この案件は誰の管轄だ」、「次の部長は○○さんだろう、○○さんについていけ」みたいなことに多くの時間を使う生活に戻る。
正直、あまりワクワクしません。
会社が嫌いになったわけではありません(いや、多少嫌いになったか・・・)が、海外に出たことで、同じ会社の中にもまったく違う働き方があることを知ってしまったのだと思います。
一度知ってしまった快適な生活から戻れるのか
もう一つ大きいのが、生活環境です。
海外駐在中の私は、100㎡を超える広いアパートに住んでいます。しかも家賃は、ほぼ会社負担です。通勤時間も20分程度。
日本で同じような生活をしようと思えば、とんでもないお金がかかります。
現実にはもっと狭い家に住み、家賃の多くを自分で払い、さらに会社まで片道1時間ほど電車に揺られることになる可能性が高いです。
朝の満員電車に乗って1時間。仕事をして、また1時間かけて帰る。海外駐在を経験する前なら、それが普通だと思っていました。でも、一度「そうではない働き方」を知ってしまいました。
すると、「なぜ自分はこれを当たり前として受け入れなければならないんだろう?」と思ってしまいます。
これは単なる贅沢なのかもしれません。海外駐在員という恵まれた立場だからこそ得られた生活でもあります。それでも、一度知ってしまった快適さを、知らなかったことにはできません。
特に、通勤に毎日2時間使うことについては、以前よりはるかに抵抗を感じるようになりました。1日2時間なら、週5日で10時間です。その時間を家族と過ごしたり、運動したり、勉強したり、趣味に使ったりできます。
駐在を通じて、給料だけではなく、「自分の時間をどう使うか」も働き方を選ぶ重要な条件なのだと考えるようになりました。
それなら現地企業に転職すればいいのか
海外で働くことが好きなら、そのまま現地企業に転職する選択肢もあります。
実際、数年間その国で仕事をしていれば、人脈もできます。市場も分かります。言葉も多少は話せるようになります。現地企業からすれば、日本企業との取引経験を持った日本人には一定の価値があるかもしれません。ただ、私はこの選択肢には慎重です。
海外駐在員は、あくまで日本企業に所属しながら海外で働いています。給与、福利厚生、社会保障、家族の生活。その多くを会社が支えてくれています。
現地採用になれば、その前提は大きく変わります。
「海外で働くことが好きだから、そのまま現地企業に転職しよう」と簡単にはなりません。特に家族がいれば、なおさらです。面白そうではあります。でも、リスクも大きいです。
駐在生活が快適だからといって、駐在員という身分を捨ててその国に残ることは、まったく別の話なのです。
帰国後には「社内転職」という選択肢もある
では、日本に帰ったらどうするのか。
今の私が考えている選択肢の一つが、社内転職です。
会社そのものを辞めるのではなく、これまでとは違う部署や事業に希望を出して移る。海外駐在を経験すると、日本にいた頃とは違うものが見えるようになります。
海外市場で商品を売ること。文化の違う顧客と交渉すること。現地スタッフと一緒に仕事をすること。日本本社と海外拠点の間に立つこと。そして、日本から見ているだけでは分からなかった「海外でビジネスをする難しさ」も経験しました。
せっかくそこまで経験したのに、日本に戻った瞬間、「はい、海外駐在終了。元の部署でまた頑張ってね」では、少しもったいない気がします。今の会社の中にも、海外駐在で身につけた経験を活かせる仕事はあるはずです。
新しい事業に挑戦してもいいですし、これまでとは違う製品や市場を担当してもいい。希望の勤務地で働いてもいい。
会社を変えることだけが転職ではありません。会社に残りながら、自分の仕事や環境を大きく変える。そんな「社内転職」も、帰国後の有力な選択肢だと考えています。
今の会社で築いてきたものを捨てずに、新しい挑戦ができます。これはかなり魅力的です。
もう一つ考えている「地元へのUターン転職」
一方で、会社の外に出る選択肢も考えています。
その一つが、地元へのUターン転職です。
海外駐在を経験して変わったのは、仕事に対する考え方だけではありません。「どこで暮らすか」を以前より真剣に考えるようになりました。
会社が東京にあるから東京に住む。会社まで通える場所に家を買う。毎朝満員電車に乗って通勤する。以前なら、それを会社員として当然のことだと思っていました。
でも、海外でまったく違う生活を経験すると、本当にそれしか選択肢がないのかと思うようになりました。
そして、もう一つ大きな変化があります。
金融資産が5,000万円を超えたことで、以前よりも「仕事を選べる立場」になったことです。
もちろん、5,000万円あれば一生働かなくていいわけではありません。家族もいますし、これからも働いて収入を得ていくつもりです。
ただ、「今の年収を絶対に維持しなければならない」という感覚は、以前よりかなり小さくなりました。仮にUターン転職によって年収が下がったとしても、すぐに生活が立ち行かなくなるわけではありません。
それなら、年収を最大化することだけを考えるのではなく、「どこで暮らしたいのか」、「どんな仕事をしたいのか」、「家族との時間をどれくらい取りたいのか」、「毎日の通勤にどれくらい時間を使いたいのか」といったことを、もっと重視してもいいのではないかと思うようになりました。
東京で働くことにこだわらなければ、住居費を抑えながら、もっと広い家に住めるかもしれません。通勤時間を短くできるかもしれません。家族と過ごす時間も増やせるかもしれません。
もちろん、Uターン転職をすれば、今の会社で築いてきたキャリアや待遇を手放す可能性があります。年収が下がるかもしれませんし、仕事内容も変わります。転職してみなければ分からないリスクもあります。だから、簡単に決断できる話ではありません。
それでも、資産形成を続けてきたことで、「条件が悪くなるから転職できない」ではなく、「多少条件が下がっても、自分が望む働き方を選ぶ」という選択肢を持てるようになりました。
私にとって資産形成の一番大きな意味は、単にお金が増えたことではなく、こうした人生の選択肢が増えたことなのかもしれません。
駐在後のキャリアを考えるときも、「どの会社なら一番給料が高いか」だけではなく、「どこで、誰と、どんな生活をしながら働きたいか」まで含めて考えていきたいです。
なお、資産5,000万円を超えて感じた心境の変化については、別の記事でも詳しく書いています。興味がある方は、こちらも読んでみてください。


「帰任=元の場所に戻る」である必要はない
そう考えると、私の中では3つの選択肢が見えてきます。
- ①そのまま元の部署に戻ること。これは最も安全な選択肢です。
- ②今の会社に残りながら別の部署や事業に挑戦する「社内転職」。
- ③地元に戻り、今とは違う会社で働く「Uターン転職」
もちろん、どれが正解なのかはまだ分かりません。
今の会社に残れば、これまで積み上げてきたキャリアを活かせます。社内転職なら、リスクを抑えながら新しい仕事に挑戦できます。Uターン転職なら、仕事だけでなく暮らしそのものを変えられる可能性があります。
それぞれにメリットもデメリットもあります。
ただ、以前の私と決定的に違うのは、「帰任したら元の部署に戻る」という一本のレールだけを見なくなったことです。
会社員のキャリアは、思っていたより自由なのかもしれません。
海外駐在は「ご褒美」ではなく、キャリアの分岐点
海外駐在というと、どうしても待遇の良さが注目されます。
広い家。
住宅補助。
海外手当。
短い通勤時間。
私自身、その恩恵はかなり受けています。だから、帰国したくないと思うこともあります。
ただ最近、それだけではない気がしています。
海外駐在で一番大きかったのは、生活水準が上がったことではなく、「会社員の働き方は一つではない」と知ったことなのかもしれません。
日本本社で働くことだけがキャリアではありません。同じ会社でも、部署や事業が変われば働き方は大きく変わります。会社そのものを変えることもできます。住む場所だって変えていい。
一度海外に出たことで、それまで当たり前だと思っていたキャリアを、少し離れたところから見られるようになりました。そしてこれは、海外駐在によって得た大きな財産の一つだと思っています。
まとめ:駐在経験を、次の挑戦につなげたい
海外駐在生活が終わることを、「楽しい海外生活の終了」とだけ考えないようにしたいです。海外駐在で得た経験を持って、次に何をするか。そちらの方が大事です。
元の部署に戻る。
社内転職する。
地元にUターン転職する。
また海外に出る。
選択肢はいくつもあります。
大切なのは、「駐在が終わったから、元の場所に戻る」ことを自動的に選ばないことです。
数年間海外で働いたのなら、その間に自分自身も変わっています。仕事に対する考え方も、暮らしに求めるものも、家族との時間に対する感覚も変わります。
だったら、帰国後のキャリアだって変わっていい。海外駐在は、キャリアの寄り道ではありません。むしろ、その後の働き方や暮らし方を考え直すための、大きな分岐点なのだと思います。
私自身、まだ答えが完全に決まっているわけではありません。
ただ一つ決めているのは、「駐在が終わったから元に戻る」ではなく、「駐在を経験したから次に進む」と考えることです。
せっかく海外まで来たのです。この経験を、次の挑戦につなげていきたいと思います。





