以前の消滅前のブログで上げていた私の投資遍歴に関する記事について、アップデートを加えた上で再投稿いたします。
参考になるかわかりませんが、よろしければお読みください。
ほろ苦い株式投資デビュー
私が初めて株式投資に手を出したのは恐らく2015年頃だったと思います。その当時、職場にガンホー株で大儲けした先輩がおり、その先輩を羨ましく思ったことがきっかけです。
初めて買った株はオムロン(6645)でした。
購入した理由は、オムロンは電子部品だけでなく、ヘルスケアや社会インフラ事業など幅広く事業を展開しており、なんとなくオムロンに対して良い企業イメージ持っていたからという浅い理由です。
株価は6,000円から4,500円程度まで下がっていたので「ここでリバウンドしたら15万円儲けられるんじゃないか!!」といった軽い気持ちで株価4500円×100株=45万円投入しました。当時の貯金が100万円ほどだったのでリスク許容度を遥かに超えていました。
案の定、株価はズルズルと3,500円程度まで下げ、株価の下落に伴い、株の損失が頭から離れなくなり、「早く楽になりたい」という気持ちから損切りをしました。
ですが、この3,500円が株価の底・・・。ほろ苦い株式投資デビューとなりました。
テーマ株、仕手株で資産を溶かす
オムロン株で資産を10万溶かした後は、早くこの損失を取り返そうと躍起でした。
そこで私は「流行りのテーマ株に乗ればすぐに取り返せるんじゃないか?」と思ってしまったのです。当時、流行っていたのはフィンテックやVR、AI、ドローンといったテーマでした。
私が取った行動は、ネットの掲示板で「明日の注目銘柄」といったように紹介されている銘柄やヤフーファイナンスで話題になっている小型株を買うというものでした。
中には稼げた銘柄もありましたが、こんな適当な株の売買でうまくいく訳はありません。しかも素人が摑まされるのはだいたい高値圏。加えて、テーマ株は場中の値動きが激しく、仕事中にスマホで株価を何度チェックしてしまい仕事もおろそかになってしまう有り様。
資産はさらに加速的に減っていき、あっというまに貯金は20万円ほどに減ってしまいました。
当時、数年後には結婚も考えていたので「こんなことしてたらアカン!」と思い、株式投資とは距離を置くことを決めて、まじめに貯金することとしました。
新高値ブレイク投資術
2017年頃、結婚式も終え、200万円ほど貯金が残っていたので再び株式投資に戻ることにしました。今度は失敗したくないと思い、ガンホー株で大儲けした先輩に教えを乞いました。
その先輩が取り入れていた投資手法というのが「新高値ブレイク投資術」という投資法でした。「新高値ブレイク投資術」とは、簡単に言うと、小型成長株が新高値を突破したタイミングでエントリーするというもの。
理屈としては、小型成長株が新高値を突破した場合、売りたいと思う人がいなくなり、糸の切れた凧のように勢いよく上昇していく可能性が高いという理屈。
そのため、戦績は1勝4敗でも大きな1勝で利益を出せるというものです。実際にガンホー株で大儲けした先輩はこの方法で資産をさらに拡大させていました。
ですが、この方法で利益を出すためには小型株を幅広く探索する必要があるのですが、私には小型の成長株を探すセンスや情熱は持てなかったためこの投資法も私には合わず、この投資手法も断念することにしました。
うねり取り(スイングトレード)との出会い
テーマ株投資、新高値ブレイク法でも利益を出すことができず、私は「俺は株で儲けることは無理なのか・・・。」と思い始いた中、とある1冊の本に出会うこととなります。
それが相場師朗さんの書かれた「株は技術だ!」という本でした。この本で紹介されている手法はいわゆる「うねり取り(スイングトレード)」と呼ばれる手法です。
「うねり取り」とは簡単に言うと、株は上げ下げを波のように繰り返す性質があり、その上下の波に乗り、上昇トレンドでは買いで、下落トレンドでは空売りで利益を出すという手法です。
基本的に、1日の取引き株式数が100万株を超えるような大型株を選び、その銘柄の上下の波に乗る手法ですので血眼になって銘柄を探す必要ありません。
加えて、著者は売買を行うのは相場の寄付か終値のどちらかの1日1回と推奨されています。この手法であれば、忙しいサラリーマンでも出来ると思いました。
また、著者は「相場チャート」といわれる月額5,000円(税別)で30年分の日経225とJPX400の銘柄をバーチャルで取引できるサービスを展開しています。
本気で株で稼げるようになりたいと思ったので、有料会員となり、1年ほど毎日バーチャル&実践の併用でうねり取りの練習を行いました。
そのおかげで、複数の得意銘柄で安定的に利益を出せるようになりました。
リベ大の本「お金の大学」との出会い
もう1つの転機は、リベ大YouTubeで有名な両学長の書かれた「お金の大学」との出会いです。2020年の夏頃に妻に「これ読んでみて」といって手渡されたのがきっかけです。
恥ずかしながら、この本に出会うまで私はインデックス投資については知りませんでした・・・。
これまでの私は完全に短期投資一本でしたが、この本との出会いをきっかけに長期のインデックス投資や高配当株投資を知り、取り入れることにしました。
また、資産形成の基礎となる①貯める力、②稼ぐ力、③増やす力、④守る力、⑤使う力という5つの力を学べた上に、妻のつみたてNISA、娘のジュニアNISA口座の開設に踏み切れたのは「お金の大学」のおかげです。
そして、この本をきっかけにリベ大YouTubeをほぼ毎日見るようになったのですが、いろいろ思うところがあってリベ大卒業生となりました。
高橋ダンさんとの出会いにより短期、長期投資の融合へ
相場師朗さんからはうねり取り(スイングトレード)を、両学長からは長期投資の手法を学びました。
そこで私は「長期投資で安定した利益を確保しつつ、スイングトレードで更に稼げたらよくないか?」という考えに至りました。
当時悩んでいたのは、「長期投資と短期投資をどの程度の割合で行っていこうか?」ということでした。そんな時に出会ったのが高橋ダンさんの「お金の増やし方」という本です。
この本を知ったのは、中田敦彦さんがYouTube大学で取り扱っていたからですが、その動画の中で「7~9割を長期投資で、3~1割を短期投資で運用する」という私が求めていたアドバイスが動画の中で紹介されていました。
私は動画を見終わった後、実際に本を購入し読みましたが、この本からETFや債券、コモディティに関する知識やアセットアロケーションの考え方などを学ぶことができました。
そうして、最終的に行き着いたのが「投資資金の9割は長期投資(インデックス積立、高配当)で、1割を日本株のスイングトレードで運用する」という方針で、海外駐在になるまではこの運用でやっていました。
海外駐在になりVTとBNDのみの投資へ
このような感じで、長期投資と日本株のスイングトレードのハイブリッドで投資を行っていたんですが、海外駐在が決まったため方針転換を迫られることとなりました。
そして、現在は米国のFirstrade証券でVTとBNDだけを目安8対2で購入するというシンプルな投資手法を行っています。どうしてこのような投資手法に至ったかについては以下の記事を参照ください。
まとめ
上記の通り、つらつらと私の投資遍歴を紹介してきましたが、それなりに投資に関して経験してきている方だと思います。
個別株投資で失敗してきたので、「誰でも平均を目指せる」インデックス投資のメリットも実感しておりますし、初心者の方にもお勧めできる投資手法だとは思います。
一方で、個別株投資は技術を磨けば、私の先輩のように小型成長株で大きく利益を出せる可能性もあり、スイングトレードで平均以上のリターンを目指せる可能性もあり、個別株にも魅力はあると思っています。
したがって、私としては「インデックス投資が最適解」と決めつけるのではなく、人それぞれ自分にとって最適解と思える投資手法や方針を見つけていけばいいのではないかと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。