こんにちは、よっちゃんです。
私は米国REIT ETFのXLREに投資をしています。
日本のSBI証券や楽天証券でも購入することができる米国REIT ETFはXLREの他に、IYR、RWRがあります。
今回はその3銘柄を比較分析した上で、私がXLREに投資している理由をご紹介します。
REIT ETFとは?
REITは“Real Estate Investment Trust”の略で不動産投資信託のことです。つまり、REITを持つことで投資対象先に不動産を組み入れることができます。
また、ETFは”Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」とも呼ばれています。
ETFは株式のように証券取引所がオープンしている間は、リアルタイムで取引が出来ますので、1日1回しか売買のできない投資信託に比べて流動性の点で優れていると言えるでしょう。
SBI証券、楽天証券で取り扱いのある米国REIT ETFは3つ
現在、SBI証券、楽天証券で取り扱いのある米国 REIT ETFはIYR、RWR、XLREの3銘柄です。3銘柄の概要を以下の表にまとめました。
ティッカーシンボル | IYR | RWR | XLRE |
---|---|---|---|
ETF名 | iシェアーズ米国不動産ETF | SPDRダウジョーンズREIT ETF | 不動産セレクト・セクターSPDRファンド |
運用会社 | Black Rock | State Street | State Street |
設定日 | 2000年6月19日 | 2001年4月27日 | 2015年10月7日 |
経費率 | 0.40% | 0.25% | 0.09% |
純資産総額 | $4,194.01(百万米) | $1,374.09(百万米) | $5,888.12(百万米) |
直近配当利回り(税込) | 2.75% | 3.84% | 3.48% |
配当頻度 | 年4回 | 年4回 | 年4回 |
ベンチマーク | ダウ・ジョーンズ米国不動産指数 | ダウ・ジョーンズ 米国セレクトREIT指数 | S&P不動産セレクト・セクター指数 |
組入銘柄数 | 72 | 103 | 31 |
IYR
IYRは2000年設定の最も設定日が古いETFですが、経費率が0.40%というのは高すぎる印象です。加えて、配当利回り2.75%と3つの中で最も低いです。
RWR
RWRの魅力は配当利回りが3.84%と3つの中で最も高配当であることでしょうか。経費率は0.25%とIYRに比べて若干安いものの少し高い印象。組み入れ銘柄数は3銘柄の中で最も多く、分散されています。ただ、設定日が2001年と古いわりに、なぜか純資産総額が伸び悩んでいるのが気になりますね。
XLRE
XLREの魅力は0.09%という経費率の低さ。設定日が2015年であり、最も新しいものの3つの中で最も純資産総額が大きくなっています。また、S&P 500構成銘柄のみを投資対象としており、構成銘柄数は31銘柄と少ないです。分配金利回りも3.48%とまずます。
各銘柄のバックテスト結果
3銘柄(IYR、RWR、XLRE)のパフォーマンスをPortfolio visualizerを用いてバックテストを行いました。
【対象期間2016年1月~2024年3月】
黄色がXLRE、青がIYR、赤がRWRで、直近約8年間でのパフォーマンスはXLRE>IYR>RWRとなっています。
ちなみに下のグラフは全世界株式ETFのVTとXLRE、IYRを同期間でバックテストしたものです。
青がVT、赤がXLRE、黄色がIYRで、VTが圧勝していますね。というのも、REITは金利上昇時、資金借り入れコストの上昇などにより価格の下落する傾向があり、米国金利の上昇・高止まりにより、直近大きく下落しているからです。
逆に言うと、FRBの利上げが終了し、金利が低下し始めるとREITは上昇する可能性が高いので、今が仕込み時と言えるかもしれないので、私は米国REITをポートフォリオに加えています。
結論:経費率の低さやバックテストのパフォーマンスからXLREを選択した
- 経費率はXLREが0.09%と最も低い(IYRが0.40%、RWRが0.25%)
- 配当利回りはRWRが3.84%と最も高い(XLREが3.42%、IYRが2.75%)
- 直近約8年間での基準価額のパフォーマンスはXLRE>IYR>RWR
これまで見てきた通り、経費率が最も低く、バックテストのパフォーマンスが最も高いXLREが3つの米国REIT ETFの中で優位性があると考え、XLREを投資対象としました。
ただ、XLREはS&P500構成銘柄を対象としていることから、S&P500に既に投資をしている方や、SPYD(S&P 500の配当利回り上位80銘柄で構成されるETF)に投資している場合は、銘柄が重なりがちになる点にご留意いただければと思います。
また、RWRは分配金利回りが高く、経費率もIYRほど高くはないので、分配金利回りを重視する方は検討する価値はあるかと思います。
IYRは経費率が0.40%と非常に高いため長期保有には向かず、私的には投資対象にはならないかと考えています。
本日は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました。